新卒採用に強いサロンを目指す！～美容学生が、いま考えていること～

　早いもので、今年も残すところ半月となりました。

　今はまさに繁忙期の真っただ中かと思いますが、コロナによる想像以上の大きな影響を受

けた一年が終わろうとしています。

　今回は、「美容学生の視点」に立って、新卒採用の市場を紐解いてみたいと思います！

名古屋大須にある美容学校（「セントラルビューティストカレッジ（以下、CBC）」は、国

家試験の合格率は毎年100%（昼間課程）を達成しており、このコロナ禍においても入学生徒

数を増加させています。

　当校の教員として、生徒の技術指導から、就職指導、個人面談、就活相談など、多岐にわ

たって生徒の巣立ち（卒業）を見届けてきた豊田氏にお話を伺いました。

※セントラルビューティストカレッジ

2012年開校、名古屋大須にある美容学校

四つ葉を学校運営の指針として、卒業後を見据えて、在学中から特に「心の教育」、「コミ

ュニケーション力」に重点を置いた講義を実施中

合格実績：開校以来100%、就職実績100%を継続中

　今どきの美容学生が何を考え、行動し、サロン就職をどのようにとらえているのか、、、

その「頭の中」を少しのぞいてみましょう！

ーーーーーーーーー

目次

Q1.セントラルビューティストカレッジとは？

Q2.入学した後の就活までの動きはどんな流れでしょうか？

Q3.今の学生が重視しているポイントとは？

Q4.学校側としてどういった支援活動や助言を行っていますか？

Q5.どういうサロン様が支持されやすいのでしょうか？

まとめ

ーーーーーーーーー

Q1.セントラルビューティストカレッジとは？

豊田氏）2012年に開校した美容学校です。

「卒業したら即戦力」(卒業後から活躍)を掲げ、かつ長く美容師としてのキャリアを

続けていくことを考えたカリキュラムで、サロンで役立つ知識や技術、人間関係などを教え

ることに重点を置いています。

Q2.入学した後の就活までの動きはどんな流れでしょうか？

豊田氏）①昼間1年生の場合

　ＣＢＣでは、入学して間もないうちから就職活動を意識するように促しております。その

先駆けとして、入学早々、4月のガイダンスに参加して各ブースを見て回ります。

　また、1年生のうちから「自分のなりたい美容師像」や「今後について」考えながら、サロ

ンの見学や実習を重ねる日々を送っております。

②昼間2年生（例えば、大手サロン志望の場合）

　2年次になると就職活動が本格化していきます。大手サロンの場合は、説明会が4月から

開始されまして、5月には選考に入っていることが多いです。

※選考期間：約2～3か月、2次面接、3次面接までのサロン様もあり、内定が出るのは、およ

そ「6月～8月ごろ」となります。

　そういった流れを見据えて、当校においてもきめ細かな対応を始めていきます。

③昼間2年生（例えば、オリジナルサロン志望の場合）

　オリジナルサロンの場合には、大手サロンの動きが落ち着いた時期からが本格的な始動と

なる事が多く、6月頃に説明会が行われ、9月の終わり頃には内定を出されるケースが多いか

と思います。

　こちらも選考のタイミングに合わせて、当校によるバックアップを行っていきます。

Q3.今の学生が重視しているポイントとは？

豊田氏）主には二つあるかと思います。

①つ目は、「将来に向けてのビジョン」が持てるかということ

そして、②つ目は、「人間関係に対する不安」。

　①については、教育カリキュラムであったり、教育システムやキャリアビジョン、労働環

境や福利厚生など、自分のこれからの美容師人生や自分のなりたい人物像を描けるかを考え

ています。

　また、②は、どの業界でも当てはまることではありますが、同じ空間で働く時間が多くな

るサロン業界においては、日々の人間関係の良好さなどは気になるところだと思います。

Q4.学校側としてどういった支援活動や助言を行っていますか？

豊田氏）まずは、生徒の「自主性」を重んじています。入社1年ほどで辞める人は、自分では

なく他人の勧めで入社を決めた場合が多いように感じます。それは、辞めることへの心理的

ハードルが低くなるためだと思われます。「自分がどんな美容師人生を歩みたいか」という

ビジョンを描いて、求人票などを活用して、実際にサロン様を訪問して、採用担当の方とお

会いして、自身が感じ取ったことを大切にするように伝えています。もちろん、就職相談は

日々行なっており、応募書類の添削、面接練習も行います。

Q5.どういうサロン様が支持されやすいのでしょうか？

豊田氏）まずは「この店で働きたい！」と憧れを持たれることが一つです。就職活動におい

ては、1度も伺ったことのないサロン様に応募することはありません。訪問時に案内役のスタ

ッフに任せて、「サロンのこと見てって、、、」というスタンスではなく、お会いした時に

じっくり話をする時間を作って頂けるサロン様のほうが、当然に印象深いものとなります。

過去に、支店全てをオーナー様が一緒に車で回って下さったサロン様もありました。生徒に

対して真剣に話を聞いて下さり、また情報提供をして下さり、実際の働いていらっしゃる先

輩方の姿を見ることで、リアルに自分の美容師像を感じることが出来て、非常に安心感を抱

いていた事を思い出されます。

　また、見学に伺った後、イベントにお誘い下さるサロン様は、入社する前の段階で関係性

を築くことが出来ます。コミュニケーションを多くとることで、好印象になりやすいです

し、何より、新しく就職するサロンとして、安心感を抱けます。

　そして、これも重要なポイントなのですが、社会保険等の福利厚生の充実です。これは本

人にとってもそうですが、特に、親御さんの安心や、応援を頂くためにも重要かと思いま

す。子どもたちの社会人一年生を応援する親御さんにとっても、「大事にしてくれる」と感

じることが出来る雇用環境や労働環境は魅力的に映るのだと思います。

まとめ

　いかがでしたでしょうか？新卒学生の採用をお考えであれば、4月の入学早々のタイミング

からガイダンスに参加して、SNSなどでも情報を発信しつつ、まずは見学に来てもらう。と

いった、早い段階からのアプローチを計画することが効果的かと思います。

　就職活動は、当然、学生の皆さんも本気で臨みます。その時に備えて、サロン様としての

強みや、特長、入社後の期待値やビジョンなど、生徒の皆さんが「将来を描ける」という事

がとても重要なポイントかと思います。

　では、次回のブログをお楽しみに！